インビザライン矯正の期間は平均どのぐらい？

こんにちは。

いぬきデンタルクリニック院長の井貫です。

今日はインビザラインを使用した矯正治療の平均期間についてお話ししていきます。

インビザライン 矯正（マウスピース矯正）は期間がかかる？！

臨床現場で矯正治療を考慮されている患者さまより必ず受ける質問が、「インビザライン治療期間は平均どのぐらいかかるのか？」といったご質問をよく受けます。

矯正治療はワイヤーをお口の中につけたり、マウスピースを一日中装着する必要性があるので、患者さまのご負担も多くなります。やはり、少しでも治療が早く終わった方がいいですよね。

では、インビザライン矯正を行っている患者さまの治療は平均どのぐらいの期間がかかるのでしょうか？

基本的は２〜３年程度見ていただく必要性があります。

しかし、患者さまによって歯並びの状態も様々で、軽いガタガタの方もいれば、重度のガタガタの方もいらっしゃいます。または受け口の方や、出っ歯の方など患者様によって歯並びが全く異なるので、平均の治療期間をどのぐらいと言い切ることはできません。

また、インビザラインを使用したマウスピース矯正では以下のようなことを守れない場合は治療期間が延びてしまうことがあります。

マウスピース矯正の治療期間が延びる原因

①マウスピースをしっかりと装着時間を守ることができない。

基本的にインビザライン矯正では出来上がってくるマウスピースを１日のうち２０時間以上装着していただく必要性があります。ワイヤー矯正は患者様ご自身では取り外すことはできませんが、インビザラインを使用したマウスピース矯正の場合はマウスピースを患者様ご自身で着脱する必要がありますので、このマウスピースをしっかりと長時間装着していただけないと歯を動くスピードが鈍ってしまいます。

②マウスピースを正確に装着することができない。

インビザライン矯正は患者様ご自身でマウスピースを取り外す必要性があるため、このマウスピースを正確に装着できないと、歯は正確に動きません。

このため、マウスピース矯正を行っていただいている患者様には『アライナーチューイ』というマウスピースをしっかりと噛んで入れていただくものを使用していただく必要性があります。

マウスピース矯正はワイヤー矯正と比較すると患者様のご負担も少なく画期的な治療法ですが、このように患者様のご協力が必要になります。

また、以下のような治療を行う場合には比較的に治療期間が延びやすくなります。

抜歯を行うと治療期間は長くなりやすい！？

矯正治療では重度のガタガタの場合などは、抜歯が必要になることがあります。

この理由としてはガタガタの歯並びの方は、顎の骨に対して歯が大きいので歯並びがガタガタになっています。

例えるならば、『満員電車の中にさらに人が乗り込むような状態』です。

この状態を改善しようと思うと、どうしても抜歯が必要になる可能性が高くなります。

一般的に抜歯を行う歯は４番目もしくは５番目の歯になります。

これらの歯は平均７.５㎜の幅があります。

通常抜歯を行い矯正をする場合はこの歯を左右で１本ずつ抜くので、７.５㎜×２の１５㎜分も歯を動かす必要性があります。

基本的にはインビザライン矯正では１つのマウスピースで歯を０.２５㎜しか動かせないので、抜歯を行うと大幅に治療期間が延びることになります。

では、抜歯を行わずに矯正を行う必要はないのでしょうか？

非抜歯で矯正を行うためには

非抜歯で矯正を行うためには術前にしっかりと診断を行う必要性があります。

特に重要になるのがCTによる３次元的な診断です。

術前にCTによる３次元的な骨の幅をしっかりと診断しておく事で、実際に歯が動く位置に骨があるのかを把握することができます。

しかしどれだけCTで３次元的な診断を行っても、抜歯が必要な場合もあります。実際に抜歯が必要かどうかはお口の中を検査させていただき、様々な情報を元に診断する必要性があります。

当院ではインビザライン矯正を行う方には定期的にCTによる検査を行い、動いている歯がしっかりと骨の中にあるのかを診断しながら治療を行っております。

また当院のCT撮影装置はCTを撮影するだけで、矯正に必要な全てのデータを撮ることができるので、患者さまの被曝量も抑えられ安心で安全な治療を心がけております。

当院のインビザライン治療は詳しくはこちら。

https://www.inuki-dc.com/orthodontics/invisalign/