指しゃぶりで出っ歯になる?出っ歯を引き起こすさまざまな原因について

指しゃぶりが治らないと将来出っ歯になる、と聞いたことはありませんか?まだ子供だから大丈夫だろう、と思っていると将来の歯並びに大きな悪影響を及ぼす可能性があります。また実は指しゃぶりだけでなく、将来の歯並びに悪影響を及ぼす悪い癖や行動というのは、意外と多くあるのです。

 

「もう大きくなってきたのに指しゃぶりが治らないけれど、出っ歯にならないか不安…」

「将来の子供の歯並びが綺麗になるように育ててあげたい」

「指しゃぶり以外に歯並びに悪影響な行動って何があるの?」

 

お子様の将来のために、このような心配事や疑問をお持ちの方は多いでしょう。そこで当ページでは、以下の内容について解説します。

 

  • ・指しゃぶりをすると本当に出っ歯になる?
  • ・指しゃぶりで出っ歯になる理由
  • ・出っ歯や悪い歯並びになりやすい習慣
  • ・出っ歯になってしまったら?

 

当ページをご覧いただけば、将来的にお子様の歯並びが悪くなってしまわないために、今から気をつけるべきことがわかります。

 

当院、兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックは、出っ歯の矯正に伴う抜歯や、矯正治療前の虫歯治療など、全て院内で完結してワンストップで矯正治療を行える数少ない医院です。

 

出っ歯の治療シミュレーションができる無料カウンセリングも実施しているので、出っ歯治療を検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。>>いぬきデンタルクリニック(西明石)の矯正治療について

 

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指しゃぶりをすると出っ歯になるって本当?

指しゃぶりで出っ歯になる?出っ歯を引き起こすさまざまな原因について

子供の頃に指しゃぶりをしていると出っ歯になる、というのは本当でしょうか?

 

結論としては、子供の指しゃぶり癖は出っ歯や悪い歯並びの原因になります。

 

指しゃぶり自体は、子供の行動としてはごく自然なものです。実は指しゃぶりは胎児の頃から始まっていることがわかっており、妊娠14週目には指を咥える動作を、24週目には胎児は指を吸うようになります。

 

こういった行動は、生まれた後におっぱいを吸うための練習として、本能的に行うものです。そのため、指しゃぶりそのものは、ごくごく自然なあかちゃんの行動であり、異常なことではありません。

 

ただし指しゃぶりが3歳頃になっても治らない場合は注意が必要です。通常、指しゃぶり癖は1歳〜2歳の頃に自然となくなっていきます。顎や歯の発育が活発になり始める3歳頃になっても指しゃぶり癖が残っている場合は、顎や歯の正常な発育に悪影響となる可能性があります。

 

指しゃぶりが出っ歯の原因になる理由は?

指しゃぶりが出っ歯の原因になる理由は?

歯は歯槽骨という骨によって支えられています。歯槽骨には、一方向から圧力を加えられると、圧力がかかる方向の歯槽骨が吸収され、反対側にできた隙間に新しい骨が作られる、という特徴があります。

 

つまり、歯を通して歯槽骨に圧力をかけ続けると、少しずつ歯が傾いたり移動したりしてしまうのです。実はこの仕組みを利用して歯並びを整えるのが、ワイヤー矯正やマウスピース矯正といった歯列矯正治療です。歯槽骨の特性を利用して、歯を動かしたい方向に圧力をかけることで、意図した歯並びを実現します。

 

いっぽうで指しゃぶり癖は、意図しない方向に対して、歯槽骨に圧力をかけ続ける行為となります。実際に指しゃぶりをしていただければわかりやすいのですが、強い圧力が前歯にかかることがわかるかと思います。

 

特に顎や歯の発育が活発な時期のお子様にとって、指をしゃぶる際の圧力は将来の歯列に悪影響を及ぼしやすいのです。

 

指しゃぶりだけではない、お子様の歯並びに影響する悪癖

指しゃぶりだけではない、お子様の歯並びに影響する悪癖

ここまで、指しゃぶりで本当に出っ歯になってしまうのか、指しゃぶりで出っ歯になってしまう原因について解説しました。

 

指しゃぶりは顎や歯の健全な発育を阻害してしまいます。その理由の一つに、歯槽骨に圧力がかかることで、歯が真っ直ぐに生えなくなる、という点が挙げられます。

 

同様に歯槽骨に圧力をかけてしまう行動や、他にもお子様の顎や歯の健全な発育を阻害する悪い癖や行動が存在します。ここからは今すぐやめた方が良い、お子様の悪い癖や行動について解説します。

 

  • ①おしゃぶりを卒業しない
  • ②舌をベロっと出していたり、舌で歯を押している
  • ③口呼吸
  • ④硬い食べ物を食べない
  • ⑤下唇を噛み締める癖がある

 

これらの癖の中には、大人がしていても悪影響となるようなものもあります。お子様のことはもちろん、このページをご覧の方はぜひ一度、ご自身にもこのような癖があったり、こういった行動をしてしまっていないか、注意して見てみるようにしてください。

 

歯並びに悪い癖①:おしゃぶりを卒業しない

ある程度の年齢になってもおしゃぶりを卒業しないお子様は、将来歯並びが悪くなってしまう、出っ歯になるリスクが高まる可能性があります。

 

おしゃぶりは指しゃぶりと同様で、歯に対して圧力がかかります。指しゃぶりは口に対して前方方向に圧力がかかりやすく、出っ歯に繋がりやすくなります。

 

たいしておしゃぶりの場合は、前後方向への圧力はかかりにくいですが、上下へ圧力がかかってしまうため、開咬と呼ばれる上下の歯に隙間ができるような歯並びになる可能性があります。

 

お子様がおしゃぶりを使う場合は、2歳半頃までにはおしゃぶりを辞められるように、親御様が管理するのが良いでしょう。

 

歯並びに悪い癖②:舌を噛む、舌で歯を押す

舌を噛んでいたり、舌で歯を押してしまうような癖がある場合も、歯並びに悪影響を与える可能性があります。

 

舌を噛む癖は指しゃぶりやおしゃぶりの代替行為として、お子様が行ってしまうことがある悪癖です。口の中で軽く舌を噛んでいたり(舌ベロ癖とも)、舌で歯を少し押しているような状態だと、やはり歯に圧力がかかり、将来的に歯並びが乱れてしまう可能性があります。

 

舌癖は口の中で行われるため、外から見ていて気付きにくいという特徴があります。親御様が注視していない限り気付けるものではないので、ぜひ以下の項目を気にかけるようにしてください。

 

  • 飲み込む際に口元がこわばる
  • ・飲み込む際に口を窄める
  • ・サ行の発音が聞き取りにくい(SではなくTHの発音になっている)

 

こういった様子が見られる場合は、舌癖があるサインかもしれません。こういった舌癖を見つけた場合は、ご自宅での改善は非常に難しいため、歯科で相談してみるのも良いでしょう。

 

歯並びに悪い癖③:口呼吸

歯並びに悪い癖③:口呼吸

口呼吸をする癖があると、出っ歯になってしまう可能性が高まります。

 

口呼吸をしていると、口周りの口輪筋という筋肉がだらりと伸びた状態になります。口輪筋が伸びた状態だと舌の位置が悪い状態になります。舌は本来、口の中で歯を支えるような位置に置かれますが、この位置が悪くなることで、歯の支えがなくなってしまい、出っ歯などのよくない歯並びになる可能性が出てきます。

 

また口呼吸をすると口の中が乾燥し、虫歯になってしまうリスクもあります。口の中は唾液によってある程度の清潔さを保てるようになっています。普段から口呼吸をしている場合、口の中が乾燥して唾液が不足することで、衛生環境が悪化し虫歯の原因になるのです。

 

歯並びに悪い癖④:硬い食べ物を食べない

顎の発育が活発な子供の時期に、しっかりと硬い食べ物を食べず、柔らかいものばかり食べていると、顎の発育が健全に行われず出っ歯になる可能性があります。

 

硬いものを食べる習慣がないと、顎の発達が悪くなることがあります。顎がうまく発達せず十分な大きさにならないと、歯が綺麗に並ぶだけのスペースが確保できず、足りないスペースの分だけ歯が前に突き出してしまうことがあります。

 

さらに顎周りの筋肉も発達しにくいため、歯並びを支えることができず、やはり悪い歯並びの原因となります。

 

歯並びに悪い癖⑤:下唇を噛み締める癖がある

これは大人に多い癖なのですが、下唇をぎゅっと噛み締めるような癖がある方は、出っ歯になるリスクがあります。

 

先述した通り、歯槽骨は圧力を受けることで歯並びを変えてしまいます。この作用は子供だけでなく、大人にももちろん影響します。

 

さて下唇を噛み締める癖ですが、特にお仕事でストレスが溜まっている時や苛々としているときに、下唇をぎゅっと噛んでしまう癖がある方は多いかと思います。実際にやってみるとわかりやすいのですが、下唇を噛むと前歯に前方方向の圧力がかかります。

 

この圧力が歯槽骨にも力を加え、前歯が前方に突出することで、出っ歯になってしまいます。お子様はもちろんのこと、大人にも多い癖なので、ご自身のこともこの機会に気にしてみても良いかもしれませんね。

 

出っ歯になってしまったら?矯正治療や外科手術が必要になる

出っ歯になってしまったら?矯正治療や外科手術が必要になる

今回は出っ歯になりやすい癖について解説しました。こういった癖のせいで出っ歯になってしまうこともあれば、そもそも出っ歯になりやすい骨格だったり、癖などは矯正できていても出っ歯になってしまったり、ということは往々にしてあります。

 

もしも出っ歯になってしまった場合は、矯正治療や外科手術で治すことができます。

 

歯並びに原因がある出っ歯の場合は、歯列矯正治療によって、顎の発育や骨格に問題がある出っ歯の場合は、外科手術で治療することで、多くの場合は出っ歯が改善できます。

 

ただし歯列の矯正を目的とした治療は、ほとんどの場合で保険対象外の治療となるので、費用が高額になります。できる限り綺麗な歯列になるように、悪い癖は直しておくのが良いでしょう。

 

出っ歯の治療方法についてより詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。>>出っ歯(口ゴボ)の矯正治療|外科手術なしで治療できるのか

 

まとめ:指しゃぶり癖は出っ歯の原因になるので早期改善しましょう

まとめ:指しゃぶり癖は出っ歯の原因になるので早期改善しましょう

当記事では、指しゃぶり癖が出っ歯の原因になるのか、という内容を中心に出っ歯にまつわる内容を解説しました。

 

矯正治療の仕組みと同じで、指しゃぶり癖など歯に圧力を加えてしまう癖は、歯並びを悪化させる可能性があります。特に顎や歯の発育が活発な幼少期にこのような癖があると、将来の歯並びに多大な悪影響を及ぼすかもしれません。

 

悪い癖は早期に改善し、将来的に綺麗な歯並びに育つように、親御様がしっかりとお子様を注視しコントロールしてあげることが重要です。

 

当院、兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックは、出っ歯の矯正に伴う抜歯や、矯正治療前の虫歯治療など、全て院内で完結してワンストップで矯正治療を行える数少ない医院です。

 

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監修者情報

歯科医師(院長) 井貫 幸一

歯科医師(院長) 井貫 幸一

歯科医師(院長) 井貫 幸一

  • 2013年 東北大学歯学部卒業 歯科医師免許取得
  • 2022年 いぬきデンタルクリニック 開業

患者さまの生涯にわたりお口の健康を維持し、笑顔あふれる生活をサポートできればと考えております。
お口のことでお悩みの方もそうでない方も是非一度お気軽にご相談ください。

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