マウスピース矯正で歯並びだけでなく顔も変わるって本当?歯並びと顔の変化について

マウスピース矯正で歯並びだけでなく顔も変わるって本当?歯並びと顔の変化について

『マウスピース矯正をすると小顔になるって本当?』

『矯正中はマウスピースの厚みで顔が大きく見えそうで心配』

『歯並びが改善されると顔貌にもいい影響がありますか?』

 

矯正治療をご希望で当院に来院される患者様から、上記のようなご質問をいただくことは少なくありません。マウスピース矯正をすると『顔が変わる』という噂をネットなどで目にしたことがある方が多いのでしょう。

 

そこでこのページでは、兵庫県明石市で歯列矯正治療を手がけている当院いぬきデンタルクリニックが、矯正と顔の変化の関係について解説します。

 

いぬきデンタルクリニックでは、矯正治療を通じてお口元のコンプレックスを解消し、お口の機能的な問題も同時に解決することで患者様のお口の健康を長く保つお手伝いをしております。

 

マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを矯正装置として使用して歯並びと噛み合わせを整える矯正治療の一つです。

 

マウスピース矯正治療の期間中は1日20時間以上マウスピースを装着する必要がありますが、マウスピースの厚みは非常に非常に薄いため、マウスピースの厚みにより、装着中のお顔の印象が異なる、装着していると気持ち悪いなどの影響はほとんどありません。

 

マウスピース矯正で顔が変わるって本当?

マウスピース矯正で顔が変わるって本当?

マウスピース矯正についてSNSなどで、『マウスピースの厚みで顔が変わる』『矯正で歯並びだけでなく顔も変化する』という話を目にしたことはありますか?

 

まずはマウスピース矯正を行うことで生じる顔貌の変化について、ご説明します。

 

マウスピースの厚みで顔が変わって見える?

マウスピース矯正の際に、マウスピースを口の中に入れていることで、顔の印象が変わるのではないかと、心配される方もいらっしゃいます。

 

例えばスポーツ用のマウスピースなどは、スポーツ中の激しい衝撃より歯を守るために装着するため、非常に分厚くなっています。このため、スポーツ用のマウスピースを装着している際には、お口元の印象が変わることが多々あります。

 

これに対してマウスピース矯正で使用するマウスピースは、1mm以下の非常に薄いマウスピースを使用します。当院で使用しているマウスピースも、厚さが0.5mmしかないものを使用しているので、装着時にマウスピースの厚さが原因で顔の表情が大きく変わることは、基本はありません。

 

しかし、マウスピース矯正を始めた直後は、口腔内にマウスピースが入っていることが慣れず、会話などがしづらくなることはあり得ます。

 

マウスピース矯正で歯並びを整えることによる顔の変化

マウスピース矯正で歯並びを整えることによる顔の変化

ここからは、マウスピース矯正を行うことで起こる可能性がある顔の変化について具体的にお話しします。

 

顔貌の変化については、歯並びだけでなく、口元の筋肉や軟組織なども影響を受けるので、ここでお話しすることはあくまで一般的なものをご紹介いたします。

 

  1. ①口元が引っ込む
  2. ②ほうれい線が目立つようになる
  3. ③口元が伸びたようにみえる
  4. ④横顔が変わる
  5. ⑤笑った時の印象が変わる。

 

以下でそれぞれ詳しくご説明します。またこのような顔貌の変化は矯正治療で必ず起こるものではなく、歯をどの程度動かしたか等で、大きく変わるものであると、ご理解ください。

 

①口元が引っ込む

矯正治療では歯が並ぶのに十分なスペースを確保するためや、お口元の突出感を改善するために抜歯を行うことがあります。

 

基本的には抜歯を行って空いたスペースに前歯を引っ張ることで、叢生(ガタガタの歯並び)を綺麗にしたり、前歯を内に入れることで、突出した口元の改善を行ったりします。

 

抜歯を行う部位にもよるのですが、抜歯を行い前歯を内に入れる治療を行った場合には、基本的に口元が引っ込む形になります。しかし場合によっては、患者様の想像以上に口元が引っ込みすぎてしまうことなどもあります。このように患者様によっては元々顔貌に大きな問題はなかった方でも、抜歯矯正を行い、口元が引っ込みすぎてしまい、後悔しているという方も中にはいらっしゃいます。

 

口元が引っ込みすぎると老人のような老けた顔貌になると感じる方もおられるため、矯正治療を行う前の口元の突出感などから逆算して、抜歯を行って口元を引っ込めるかどうかを検討する必要があります。

 

②ほうれい線が目立つようになる

基本的には矯正を行うことで、ほうれい線に影響を及ぼすことはほとんどありません。しかし、前歯のガタガタの改善を行うために抜歯を行い、前歯を内に入れることで、本来あまり目立たなかったほうれい線が目立つようになる可能性はあります。

 

これは凸凹に生えた前歯により支えられていた口元の軟組織が、抜歯を行い、前歯が内側に入ることで、突出した口元も内側に入り、口元が目立たなくなることで、お口周りのほうれい線が逆に目立つようになるというものです。

 

しかし、綺麗に歯を並べるためにはどうしても抜歯が必要な場合もあります。

 

③口元が伸びたようにみえる

③口元が伸びたようにみえる

もともとお口元が突出した状態を改善するために、抜歯を行い前歯を内側に引っ張った場合、矯正治療後まれにお口元が伸びたように見えることがあります。これは出っ張った前歯を抜歯し、内側に入れたことで、お口元の軟組織が歯の支えがなくなり、内側に入ることで、お口元の印象が変わるためです。

 

このようなお口元が伸びたように見えることは必ずしも起こるわけではありませんが、抜歯などを行い、大きく前歯を内側に入れた場合にはこのような顔貌の変化が起こることがあるのです。

 

④横顔が変わる

抜歯を行い、大きく前歯を内側に引っ張るような治療を行った場合には、③で説明したような口元の軟組織の変化が見られますよ。

 

この変化が1番わかりやすいのは、お顔を正面から見た時よりも横から見た時です。横から見ると、術前は突出していたお口元が引っ込むことは抜歯を行うと、基本的には起こります。

 

このため、術前に患者様の横顔の分析を行い、どの程度お口元を下げるのが良いか検討する必要性があります。

 

⑤笑った時の印象が変わる

矯正を行うことで、前歯の位置が変わると大きく変わることとしては、笑った時の前歯の見え方です。

 

抜歯を行い上の前歯を内側に入れていくと、笑った時に前歯は見えなくなり、上の前歯の位置を外側に出すと、笑った時に前歯がより見えるようになります。

 

笑った時の前歯の見え方は、患者さんが老けて見えるかどうかに大きく関係しています。前歯が大きく見えるとより若々しく見え、前歯が見えないと老けて見えてしまいます。

 

マウスピース矯正で顔の印象が変わる理由

マウスピース矯正で顔の印象が変わる理由

マウスピース矯正で顔の印象が変わる理由としては以下の点が挙げられます。

 

  1. ①唇や口元の軟組織が変化するため
  2. ②横顔が変化するため(Eラインが変化するため)
  3. ③噛み合わせが改善されるため

 

より詳しくは以下でご説明します。

 

①唇や口元の軟組織が変化するため

マスクを外すと、イメージが変わる人がいることからも分かるように、お顔の印象は、口元によって大きく左右されます。この口元の印象ですが、実は歯並びにより大きく影響を受けています。

 

特に、もともと出っ歯の方や、八重歯があるような歯並びの場合には、突出した前歯や、外に出た犬歯(八重歯)のせいで、口元の軟組織や筋肉がより突出している状態になっています。

 

このような歯並びの場合には、出っ歯や八重歯を改善することで、お口元の軟組織や筋肉が内側に引っ込み、お口元の突出感がなくなり、口元がすっきりとして見える場合があります。このように大きくお口元の雰囲気を変えるような治療の場合には、抜歯が必要になることが多いです。

 

②横顔が変化するため

先ほどでも説明した通り、出っ歯傾向が強い歯並びの治療を抜歯などを行い改善した場合、前歯が引っ込むことで、前歯に支えられていた口元の軟組織が内側に入ります。結果として口元も引っ込むことになります。このため横から見た時の、お顔の雰囲気が変わります。

 

また横顔の美しさを評価する一つの指標にEラインと呼ばれるものがあります。Eラインとは横からお顔を見た時の鼻の先端と顎の先端(オトガイ)を引いたラインのことをEラインと言います。このEラインより上唇や下唇が前にあるか後ろにあるかで横顔が綺麗かを判断する一つの材料になります。

 

一般的にはEラインより上下の口唇がやや内側に入ることが美しいと言われています。しかし、日本人は欧米人と比較すると鼻が低くオトガイも出ていないことが多く、Eライン上に口唇があっても許容の範囲と言われています。

 

このEラインなども考慮に入れて、矯正治療を行う必要性があります。

 

③噛み合わせが改善されるため

下顎の位置は基本的に上下の歯の噛み合わせにより決定されています。これは、下顎が頭蓋骨に顎関節と呼ばれる関節を介してぶら下がっているため、非常にフレキシブルな動きをする骨のためです。

 

噛み合わせが悪い歯並びの場合には、この下顎の位置を本来あるべき位置から不適切な位置へと誘導している場合があります。このような噛み合わせが悪い状態を早期接触があると言ったりします。

 

矯正治療により、この早期接触が取り除かれることで、下顎の位置が適切な位置に移動することで、お顔の印象が変わる場合もあります。特に早期接触で下顎の位置が左右どちらかに誘導されている場合などは、矯正後、お顔の左右非対称が治るなどのこともあります。

 

ただ、根本的に下顎の大きさが左右非対称のような場合には骨格的な外科治療を行わなければ、顔の左右非対称が治らない場合もあるため、適切な検査を行い、診断のもとに治療を行う必要があります。

 

まとめ:兵庫県明石市でマウスピース矯正なら当院まで

まとめ:兵庫県明石市でマウスピース矯正なら当院まで

このページでは、マウスピース矯正によるお顔の印象の変化についてご説明しました。

 

歯列矯正を行うと、マウスピース矯正に限らずお顔の印象は多少変化します。特に抜歯を行う場合は、熾烈が大きく動くため、より大きな変化が現れやすい傾向があります。ただし矯正治療によるお顔の印象の変化は、必ずしも患者様の望むものになるとは限りません。

 

歯列矯正は本来お顔立ちの変化をコントロールする治療ではありませんが、患者様のお顔立ちや治療方針から、どのような変化が現れるのか概ね予測することは可能です。兵庫県明石市で歯列矯正治療を手がけている当院いぬきデンタルクリニックでは、顔貌の変化も考慮し患者様に最適な矯正治療をご提供しております。

 

また、矯正治療を通じてお口元のコンプレックスを解消し、お口の機能的な問題も同時に解決することで患者様のお口の健康を長く保つお手伝いをしております。マウスピース矯正をご検討の患者様は、是非お気軽にお問い合わせください。

 

 

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監修者情報

歯科医師(院長) 井貫 幸一

歯科医師(院長) 井貫 幸一

歯科医師(院長) 井貫 幸一

  • 2013年 東北大学歯学部卒業 歯科医師免許取得
  • 2022年 いぬきデンタルクリニック 開業

患者さまの生涯にわたりお口の健康を維持し、笑顔あふれる生活をサポートできればと考えております。
お口のことでお悩みの方もそうでない方も是非一度お気軽にご相談ください。

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