院長紹介

docter 院長 Koichi Inuki

はじめまして、いぬきデンタルクリニック院長の井貫幸一(いぬきこういち)と申します。数ある歯科医院の中から当院のホームページをご覧いただきありがとうございます。

当院では、抜歯窩温存療法(ソケットプリザベーション)という抜歯後の顎の骨が減らない処置を活用することで、『患者様のご負担の少ないインプラント治療』を提供しております。

私がなぜ患者様のご負担の少ないインプラント治療にたどり着いたのか、どういった想いを持って診療を行っているのかを患者様に知っていただきたく、自己紹介も兼ねてこのページを作るに至りました。少し長くなりますが、当院の治療にご興味をお持ちいただいた方は、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。

略歴

  • 1988年 兵庫県宝塚市出生
  • 2006年 兵庫県立宝塚北高校卒業
  • 2013年 東北大学歯学部卒業 歯科医師免許取得
  • 2013年 東北大学歯学部付属病院 勤務
  • 2014年 兵庫県某医療法人 勤務
  • 2017年 岩田歯科医院 非常勤 勤務
  • 2022年 いぬきデンタルクリニック 開業

歯科医師になったきっかけ

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私は幼少の頃から、父の影響で医療に携わる仕事を意識してきました。というのも私の父は医師でした。小学生の頃には、母に伴われて父の職場に行き、父の仕事ぶりを見て育ちました。たくさんの患者様が、父に感謝の言葉をかけるところを直接目にして、医師という職業の素晴らしさを子供ながらに感じました。

患者様方の父への接し方から、父が多くの方から尊敬され、信頼を集めていることが子供の私にもありありと伝わり、自分も将来は多くの方に感謝され、尊敬されるような仕事に就きたいと考えるようになったことを覚えています。

また私は子供の頃から、絵を描いたり工作をしたり、手を動かすことが好きでありまた、得意でもありました。父への尊敬と自分の得意で好きなことが合わさり、自然と歯科医師を志すようになりました。

高校卒業後は東北の大学に進学し、実際に歯科医師になりましたが、今ではこの仕事に就くきっかけをくれた父と、背中を押してくれた母に、本当に感謝しています。また日々沢山の患者様と接し、お礼のお言葉をいただくことができ、こんなにも充実した仕事はないと思っております。

「かっこいい治療」に憧れた歯科大学時代

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大学の歯学部では、合計6年間、歯科医師になるための勉強をします。
卒業が近い頃になると、実際に大学の附属病院などで研修医として実習を行ったり、臨床の現場に赴くことも増えていきます。
研修医としての実習の際に外科に配属され、一般の歯科では行えないような大掛かりな外科手術を伴う治療に研修医ながら多数関わらせていただきました。

研修先の先生は骨切りを伴う矯正治療など、目に見えて凄いことをやってるとわかるような大掛かりな外科処置を行っており、外科の面白さと歯科医としてのかっこよさを感じました。

元々、研究や勉強よりも実際に手を動かすような臨床の現場が好きだった私は、研修医時代に見たダイナミックで難しい治療に感銘を受けて「こんなかっこいい治療を自分も行いたい」と思うようになりました。そのため、歯科大学卒業後には早くから外科処置を伴う難しい治療を積極的に行わせてもらえるような歯科医院での勤務医を希望していました。

難しい治療を数多く経験した新人勤務医時代

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歯科大学卒業後の進路には、「1年目から色々な治療を経験させてあげるよ」という大学の先輩歯科医の誘いに魅力を感じ、地元兵庫県でインプラントなどの難しい治療を多く扱っている歯科医院で勤務医をさせていただきました。

実際に先輩の言葉の通り、1年目からさまざまな難しい治療を担当させていただきました。歯学部卒業すぐの勤務医は簡単な治療を担当することが多いのですが、先輩歯科医、勤務先の院長の指導のもと早い段階から難しい治療をたくさん経験できました。

インプラントなどの難しい治療を数多く経験する中で、より難易度の高い骨造成などの技術も習得していきました。(インプラント埋入に必要な顎の骨を再生させる、とても難易度の高い治療です)

この時期は難しい治療を行うのが本当に楽しく、特に骨造成は自分の歯科医師としての腕が試されるような治療なので、積極的に骨造成をしたいと思っていました。対応できる医院が少なく藁をもすがる思いで来院してくださった患者様に、骨造成のような難しい治療を提供できることに、歯科医としてのやりがいや楽しさを感じ、実際に多くの症例を手がけて技術と自信を高めていきました。

インプラント治療への想い

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新人の歯科医師時代、さまざまな難しい治療を担当させていただきましたが、それと同時に一般的な歯科治療もたくさん経験して参りました。虫歯治療や歯周病治療など、インプラント治療に至る手前の段階の患者様ともたくさんお話しさせていただきました。

虫歯や歯周病を治療すれば、また健康な歯が取り戻せると希望を持ってご来院くださる患者様に、ご希望通りの治療を提供できた際にはとても大きなやりがいを感じましたが、その反対にどうしようもないところまで進行してしまっている患者様に、抜歯を宣告することは非常に心苦しくもありました。

まだお若く自身の歯を絶対に残したいという患者様にとって、抜歯後のインプラント治療はまさに命綱のように感じていることだと思います。そんなインプラント治療ですが、インプラントを埋入するための顎の骨が大きく吸収していると、骨造成(骨造成とは顎の骨を回復させる治療です。)を行わなければインプラント治療が行えない場合があります。

ただでさえ抜歯で落ち込まれている患者様に、骨造成なしではインプラントもできないとお伝えするのは、命綱を切ってしまうような感覚に陥ります。そういったケースを少しでも減らすために、難易度が高く対応できる医院の少ない骨造成の技術を必死で学び、より多くの患者様にインプラント治療をご提供できるようにと研鑽を積んできました。

「患者様の負担を軽減する」考え方

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最初に勤務した医院でさまざまな経験を積む中で、より難しい症例にも対応できるようにと、インプラントの勉強会などにも多数足を運ぶようになりました。そんな中、縁あって出会った岩田先生のもとで勤務医をさせていただくことになりました。岩田先生から学んだ考え方は、今でも私の診療に深く根付いています。

岩田先生の診療を拝見する中で、「患者様の負担を軽減する取り組み」の重要性を強く感じるようになり、私の診療スタイルや治療の内容も変化していきました。

例えばインプラント治療の際、天然歯の抜歯後に徐々に患部の骨が減ってしまうため、減った骨を補うために骨造成を行います。骨の量や密度はインプラントの定着率や予後に大きく影響するため骨造成は重要な治療ですが、歯茎を大きく切開するため痛みや腫れも伴い、治癒にも時間がかかるため、患者様に大きなご負担がかかります。

そこで着目したのが、骨の吸収を防ぐソケットプリザベーションという処置でした。「骨が減ってから増やすための治療をするのではなく、そもそも骨が減らないようにしておく」という治療法を知り、開業し自分の医院でインプラント治療を行う場合には、必ずこの治療法を取り入れようと思ったのです。

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抜歯と同時に骨が減らないように処置をしておけば、歯茎を切開する必要もなく、痛みも全くありません。もちろん通常の抜歯よりも費用は高くなりますが、将来インプラントをする際の骨造成の費用や、骨が減ったことによる諸問題を解決するための費用を考えれば、トータルでかかる費用は安くなることが多いです。まさしく、患者様の心身のご負担を大きく軽減できる治療だと思いました。

骨造成は難しい治療で出来る歯医者が少ないのですが、骨造成が必要な患者様は非常に多く、私が治療できることで患者様に喜んでいただく機会は何度もありました。そのため骨造成を行えることが歯科医の腕の見せ所だと考えていました。ですがそもそも骨造成が不必要な状態を作り出せるのであれば、それが最も良いという結論に辿り着いたことが、私のインプラント治療に対する考え方を大きく変えた出来事でした。

岩田歯科で学んだ歯科医師としての在り方

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恩師である岩田先生からは、先の述べたソケットプリザベーションのような患者様のご負担を軽減する治療や、より安全で正確な精密治療など、さまざまな技術を学ばせていただきました。また技術と同時に、私の歯科医師としての在り方も岩田先生から学んだ部分がとても大きいと思っています。

岩田歯科で勤務医を始めた頃、「患者様から上手いと思ってもらえるのは当たり前で、歯科医から見て上手いと思ってもらえるくらいの技術になって、初めて一人前」と言われたことがあります。この当時すでにインプラントや骨造成など難しい治療の技術はある程度習得していたため、あとは普通に診療を行うだけでも、患者様のご要望にはある程度答えることが可能だと自分の中では自信を持っていました。

ですがその技術に甘んじることなく、患者様よりも何倍も厳しい目線で治療を見ている歯科医から見ても凄いと思ってもらえるような技術を身につけること。患者様にとっては、何が凄いのか、何が違うのかわからない部分かもしれませんが、自分の患者様に本当に良い治療を受けていただくためにはもっと研鑽が必要だということを岩田先生はいつも仰っていました。

そのような経験があったからこそ、独立して当院を開業してからも現状に甘んじることなく、日々より良い治療を行うための努力を続けることができています。

名古屋から通ってくださった患者様

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これまでたくさんの患者様を診させていただき、幸いなことに嬉しいお言葉をかけていただくことも何度もありました。そんな中でも特に忘れられない患者様がおられます。私が勤務医をしていた頃の患者様で、抜歯した部位のインプラント治療をご希望された方です。この方の場合は、抜歯部位の治癒期間にその他の部位の治療を進めていました。

抜歯部位の傷が治癒すればいよいよインプラントを埋入できるというところで、急遽お引越しが決まり名古屋に転居されることになりました。さすがに名古屋から通院いただくわけにもいかないと思い、現地でインプラントが上手な先生をご紹介しますとお伝えしたのですが、患者様は「最後まで井貫先生に診てもらいたい」と言ってくださり、名古屋から姫路まで時間もお金も使って通院してくださることになりました。患者様のそのお気持ちが本当に嬉しく、私も出来るだけのことを行いたいと強く感じました。

その後、今まで行なってきた多数のインプラント治療の経験と、患者様のご負担を軽減したいという思いを、できる限り考えて、なるべく通院回数を少なくできるように治療計画を綿密に練りました。
結果として、最低限の通院でインプラント治療を終えることができ、患者様からも大変喜んでいただけました。

治療を終えた後に患者様に、なぜ名古屋から通院してくれたのですか?と聞いてみたところ、こんなお声をいただきました。

「井貫先生は今までの歯医者さんの中で一番ちゃんと私の話を聞いてくれたし、先生とはなんとなく肩の力を抜いて話せる。私には正直、歯医者さんの上手い下手はあまりよくわからないけれど、これだけ話を聞いてくれて、しっかり説明してくれる先生なら、治療もきっと頑張ってくれるんだろうな、信頼して良いんだろうなと思えたんです。」

‌「患者様には伝わらないくらい小さな差だとしても、より良い治療を行いたい」そうおもってこれまで治療をしてきました。確かに治療の差は患者様には伝わりにくいかもしれませんが、誠心誠意患者様に向き合って治療を行う気持ちはしっかりと伝わっていたのだなと本当に嬉しく思いました。

また開業してからも、勤務医時代の患者様が何十キロも離れた当院にご来院くださることが何度かありました。もちろん以前勤めた医院への恩もあるので、開業したらきてくださいねといったお声がけなどはしなかったのですが、患者様ご自分で私の名前を調べてくれたのか、当時の患者様が今でも通ってくれています。

歯科医師の技術の差は患者様に伝わりにくいからこそ、患者様に寄り添った負担の少ない治療を志してきました。元々は難しい治療を行えることにやりがいを感じていた私ですが、今では私を信頼して通ってくださる患者様方がいてくれることに、何より歯科医師としてのやりがいを感じています。

現在もより良い治療を追求しています

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いぬきデンタルクリニックを開業した現在も、治療の向上のために積極的に新たな技術の習得を行なっています。色々な勉強会に出向いて有名な先生方の治療を学んだり、時には自分が教える立場になることでさまざまな歯科医師の考えを知り、自身の治療の向上に役立てています。

岩田先生の主催する研修会で、岩田先生のアシスタントとして登壇する機会もいただいており、昔岩田先生に言われた「歯科医から見て上手いと思ってもらえるくらいの技術」に近づくことができているのかなと思っています。

現在の治療技術に甘んじることなく、毎年海外でのセミナーなどにも参加しており、2022年はイタリアで開催された世界的に有名なセミナーを受けてきました。今年も海外の勉強会に参加し、新たな技術を学び、患者様への治療に還元できればと思っております。

所属学会

大阪SJCD(日本臨床歯科学会大阪支部)
インビザライン認定医
日本口腔インプラント学会
日本審美歯科学会

修了セミナー

Astra implant system advance course 修了
藤本研修会咬合補綴コースPart1 修了
石井歯内療法研修会セミナー 修了
VIP ADVANCED IMPLANT WORKSHOP(Dr. Homa Zadeh in USA) 修了
石井歯内療法研修会ハンズオン 修了
明石矯正会レギュラーコース 修了
明石矯正会アドバンスコース 修了
咬合補綴治療計画セミナー 修了
Minimally invasive prosthetic procedures (MIPP) in prosthetic rehabilitations(イタリア) 修了

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