明石でインプラント治療|痛みと不安の少ない治療のいぬきデンタルクリニック

歯がグラグラするのは歯周病?主要な4つの原因とそれぞれの対処法

『歯がグラグラしているけれど治せますか?』
『歯が動くのって歯周病だからなのでしょうか?』

一般的に歯がグラグラと動いてしまう原因は歯周病が原因であることが多いですが、歯が揺れ動く原因は歯周病だけではなく、その他の原因によっても歯の動揺が引き起こされます。このページをご覧の方で現在すでに歯がグラグラと動いているという方は、きっととても大きなご不安を抱えられているのではないかと思います。また歯が動いているということは、痛みが生じておりお辛い思いをされているかもしれません。

このページでは、兵庫県明石市で数多くの治療を手掛けてきた当院が、歯がグラグラする主な原因や、原因に応じた治療方法についてご紹介します。

歯がグラグラ動いて怖い、不安だ、痛くて辛いという方や、すでにお近くの歯科医院を受診して抜歯宣告をされてしまったという方は、このページをご覧いただければお役に立つかと思います。

兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックでは、歯を残すための根管治療や、歯を失ってしまった後のインプラント治療、入れ歯治療など、より良い治療を行うためにさまざまな取り組みを行っております。歯がグラグラ動いている、他院で抜歯を宣告されてしまったという方は、抜歯に至る前にまずは一度当院までご相談ください。

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歯がグラグラする原因と治療法について

歯がグラグラする原因と治療法について

歯がグラグラし、痛みが生じている場合の主な原因としては、歯周病を含め、以下のような原因が考えられます。

  1. ①重度の歯周病
  2. ②歯の根に膿が溜まっている
  3. ③歯根破切(歯の根が割れた状態)
  4. ④被せ物や差し歯が取れかけている

これ以外にもさまざまな理由で歯がグラグラとすることはありますが、主な原因としては、これらが挙げられます。これらの歯がグラグラする原因に対する治療法についても、以下でそれぞれ詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。

①重度の歯周病 

①重度の歯周病 

一般的に歯がグラグラしてしまう原因として最も多いのが、歯周病によるものです。歯周病に進行のステージがあります。

初期段階では、歯の周囲に付着した歯周病原因菌に対する免疫反応により歯肉炎と呼ばれる歯肉のみに限局した炎症が発生します。この段階でしっかりと対処すれば歯肉の炎症はしだいに落ち着き、元の状態に戻ります。しかし歯肉炎の状態に気づかず、そのまま放置してしまうと、炎症が歯肉の内側にある歯槽骨にまで広がり、歯槽骨が溶け始めます。

現在様々な歯周病の治療の研究が進み、歯槽骨の再生を試みる薬品や治療などが報告されていますが、一度溶けてしまった歯槽骨を元通りに再生することは非常に困難です。歯槽骨は歯を支えている土台のため、歯槽骨が大きく溶けてしまうと歯がグラグラと動くようになります。

基本的に歯がグラグラする状態(歯槽骨が大きく溶けてしまい、歯を支えることができなくなってしまった状態)まで進行してしまうと、歯周病の分類でステージ3〜4(歯周病の重症度の分類はステージ1〜4まであります)の状態である場合が多く、歯周病の病態の最終段階と言えます。ここまで症状が進行してしまった場合、通常の治療によって歯を残すことは非常に困難になります。

また、歯周病は歯周病原菌が原因であるため、重度の歯周病で歯がグラグラするような場合には、他の歯にも歯周病原菌が感染しており、歯周病の症状が現れているケースが多いです。(ただし噛み合わせの影響などで1本の歯だけが大きく歯周病が進行しているケースもあります。)

治療法

重度の歯周病になり、歯の保存が不可能と判断された場合、基本的には抜歯を行い、その後インプラントや入れ歯などの治療を行うことになります。歯周病の状態によっては、外科的な処置を伴う歯周組織再生療法などの治療を行えば、歯を残すことが可能な場合がありますが、基本的にはグラグラになってしまっているような状態の場合は、抜歯になることが多いです。

また歯列全体が歯周病によって大きく歯槽骨が進行しているようなケースでは、周囲の歯の治療も行う必要があるため、費用のご負担も大きくなる傾向にあります。

保存可能な歯が数本だけというようなケースであれば、場合によっては総入れ歯やインプラントオーバーデンチャーなどの全顎的な治療を行うことも視野に入れた方が、結果的に患者様の費用や心身のご負担が軽減される場合もあります。

②歯の根に膿が溜まっている

歯の根に膿が溜まってる状態(根尖性歯周炎)の場合、膿が原因で歯を支えている周囲の歯槽骨が溶けてしまいます。歯周病と同じように、歯を支えている歯槽骨が大きく溶けると、歯がグラグラと動くようになります。

歯の根の先に膿が溜まってしまう原因としては、主にはう蝕(虫歯)を長期間放置しう蝕の細菌が歯髄(歯の神経)まで感染してしまい歯髄が壊死した場合や、一度根管治療(歯の神経の治療)を行った歯に再度感染した場合などが挙げられます。

特に根管治療を行った後に再感染した場合では、歯の神経がないため痛みを感じない場合があり、歯の根の先に膿により強い炎症が起き、初めて痛みが生じ、気付いた時には歯がグラグラとしており強い痛みも感じるようなった、ということがあります。

治療法

歯の根の先に膿が溜まっているようなケースでは、根管治療によって根の膿を除去するような治療を行います。ただし根管治療は1回目より2回目の方が治療の成功率は下がるため、1回根管治療を行った後に再発したようなケースの場合、2回目の根管治療を行なってもまた再発してしまう可能性があります。

現在様々な文献によると、通常の根管治療で治癒しなかった根尖性歯周炎は、最終的には『歯根端切除』という歯の根の先を外科的に切除し、根の先を封鎖する治療を行うことで、一定の治療の成功率が見込めると報告されています。しかし外科的な処置を伴うため費用のご負担も大きく、痛みも伴う治療のため、歯を1本残すためにどこまで価値を見出すかによる治療になります。

>>根管治療はしない方がよいのか?

基本的には根管治療は100%の治療ではないため、治療に時間や費用をかけたくない、または確実な治療を行いたいという場合には、抜歯を見据えた治療を検討することを一つの選択肢と言えます。また、根尖の状態、膿の広がりや進行度合いによっては、そもそも保存することが非常に困難であり、抜歯の選択の方が良い場合もあります。

これらの場合は、抜歯後にインプラント治療を検討することが必要になります。

③歯根破切(歯の根が割れた状態) 

③歯根破切(歯の根が割れた状態) 

歯根破切とは歯の根が割れてしまった状態のことを言います。基本的には歯根破切は根管治療を行った歯で起こりやすいと言われています。これは根管治療を行うために便宜的に歯を大きく削る必要があり、歯の強度が落ちるためと言われています。

さらにその部分に大きな咬合力(噛み合わせの力)が加わることで、歯根破折が起こると言われています。歯根破折が起こるのは基本的には根管治療を行なった歯ですが、稀に天然歯でも大きな力が加わった場合には歯根破折が起こる場合があります。歯根破折が起こると、歯の土台となる歯根が割れてしまうので、歯がグラグラと揺れ動く場合があります。

歯根破折が起こると、破折した部位より感染が進み、大きく歯槽骨が溶けてしまいます。

歯根破折は破折部位がどこまで及んでいるかによりますが、保存不可能になる場合が多いです。

治療法

歯根破折の治療法としては、①エクストルージョン(根を引っ張り上げる治療)、②クラウンレングスニング(歯肉を下げる治療)、③抜歯などが挙げられます。

①エクストルージョンとは簡単な矯正を行い割れていない部分の根を引っ張り上げる治療です。この治療が行えるのは歯根が長い場合や、破折部位が深い位置にない場合などに限ります。

②クラウンレングスニングとは外科的に歯肉を下げる治療を言います。こちらも歯根が長い場合や、破折部位が深い位置にない場合などに限ります。またクラウンレングスニングを行う場合は周囲の歯肉も下がるため、歯根破折のような1本だけ治療が必要な場合には適応しない場合が多いです。

③基本的に歯根破折の治療法としては抜歯になる場合がほとんどです。抜歯を行なった歯根の機能を同程度に回復する方法としては、人工歯根を用いるインプラント治療が最も適していると言えます。

④被せ物や差し歯が取れかけている 

④被せ物や差し歯が取れかけている 

被せ物や差し歯をしている歯がグラグラと動いてしまうこともあります。この原因としては歯周病、根尖性歯周炎、歯根破折や被せ物が脱離しているなどの場合が挙げられます。

歯周病、根尖性歯周炎、歯根破折は先ほど説明したので、ここでは被せ物が脱離している場合について説明します。被せ物や差し歯が脱離する原因としては、補綴物(被せ物)の下で歯が虫歯になってしまう『二次カリエス』が多くの場合を占めます。

二次カリエスは経年的に被せ物と歯の隙間より、虫歯の細菌が入ることにより生じる言われています。この結果、中のセメントが溶解する、被せ物と歯の適合が変化するなどにより、被せ物が脱離し、グラグラと動くようになります。

治療法

このように二次カリエスにより被せ物が脱離しグラグラしている場合、二次カリエスがどれだけ進行しているのかによって、治療法は変わります。

軽度の二次カリエスであれば、再度虫歯を削り、被せ物を作り直すことで対処が可能です。

二次カリエスが大きく進行している場合、歯の残存量により抜歯せざる得ない場合もあります。抜歯に至った場合は、インプラント治療などが適応となります。

グラグラしている歯を抜いた後の治療

グラグラとしている歯を保存することができず、残念ながら抜歯に至ってしまった場合、失った歯を補うための治療が必要になります。ここからはグラグラしている歯を抜歯した場合に行う治療についてご紹介します。

グラグラとしている歯を抜歯した場合、主に以下のような治療が適応となります。

  • インプラント
  • 入れ歯
  • ブリッジ
  • インプラントオーバーデンチャー

以下でそれぞれ詳しくご紹介します。

インプラント

インプラントは、顎の骨(歯槽骨)にインプラントを入れるための小さな穴を開け、フィクスチャー(人工歯根)を埋入し、その上に上部構造(人工歯)を装着することで審美、機能を回復する治療です。インプラントは原則、自費診療でしか治療を行うことができません。患者様の欠損の状態によりますが、審美性・機能性を求める場合、最も優れた治療である場合が多いです。

今回ご紹介した歯がグラグラしてしまう原因の全てで適応となる治療です。ただし重度の歯周病や歯の根の膿が原因で歯を失ってしまった場合、歯槽骨が溶けてしまい、フィクスチャーを埋入するのに十分な骨量を確保できない場合があります。

そのため当院では抜歯と同時に、後述する抜歯窩温存療法(ソケットプリザベーション)と呼ばれる処置を行い、インプラント治療を行う際になるべく十分な骨の量を確保できるように対処しております。

入れ歯

部分入れ歯は、通常クラスプと呼ばれる金具を残っている歯にかけて維持力を得ることで、入れ歯を固定し、失った歯を補う治療法です。自費診療、保険診療を選択して作製することが可能で、自費の部分入れ歯と保険の部分入れ歯は精密性や審美性、装着時の違和感などが全く変わってきます。また、自費の部分入れ歯は残存歯の負担を考慮した設計になるため、保険診療内の入れ歯と比較すると、隣の歯に加わる負担が少ないと言えます。

今回ご紹介した歯がグラグラしてしまう原因の全てで適応となる治療です。ただし重度の歯周病で歯を失った場合には、欠損した歯の周囲の歯もグラグラとしていてクラスプをかけるのに適さないことがあり、この場合は部分入れ歯が適応となりません。

また重度の歯周病でほとんど全ての歯がグラグラとしており、歯列全体で歯を残すことが難しい状況下にある場合は、部分入れ歯ではなく総入れ歯が適応となります。

ブリッジ

ブリッジは、欠損した歯の両隣の歯を削合し支台にして、欠損した歯を補う治療法です。例えば1本の歯を欠損した場合、支台歯(支えにする両隣の歯)を削って、3本の連結した被せ物を装着します。自費診療で精密かつ審美性の高いブリッジを作製することも、保険診療で治療費用を抑えて作成することも可能です。

今回ご紹介した歯がグラグラする原因では、どのような原因で歯を失った場合であっても採用しやすい治療ですが、重度の歯周病で歯を失った場合には欠損した歯の周囲の歯もグラグラとしていたり支台歯にするのに十分な強度を確保できないことがあるため、その場合は適応となりません。

またブリッ​​ジは失った歯の両隣の歯がたとえ健康な天然歯であっても大きく削る必要があり、これは大きなデメリットとなります。そのため当院ではブリッジによる治療は積極的には行っておりません。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーは、顎の骨(歯槽骨)に埋入したフィクスチャー(人工歯根)に入れ歯を固定する治療法です。総入れ歯・部分入れ歯どちらにも適用することが可能で、当院では主に総入れ歯での治療に使用しております。

今回ご紹介した歯がグラグラする原因の中でも、特にお口全体の状態が悪くなっている可能性が高い重度歯周病の場合に、インプラントオーバーデンチャーが適応になります。

固定式のインプラントであれば、作る歯の頭に比例してインプラントの本数が必要になります。例えば上顎全てをインプラントで治療するのであれば、7本~8本程度のインプラントが必要になります。しかし、インプラントオーバーデンチャーの場合は4本~6本程度のインプラントの本数で治療が可能です。また下顎であれば、顎の骨が硬いためさらにインプラントの本数を減らすことが可能です。(例:2本~4本程度)

通常、重度歯周病の患者様は顎の骨が吸収しているため、インプラントの埋入位置を緻密に計画する必要があり、骨が足りない場合は骨造成などの治療が必要になります。インプラントオーバーデンチャーであれば、埋入するインプラントの本数が少ないため、顎の骨が十分に残っている箇所を選んで埋入することが可能です。そのため重度歯周病で多くの歯を失ってしまった方にもおすすめできる治療です。

>>インプラントオーバーデンチャーについて

抜歯後には骨が減少してしまいます

抜歯を行った後には、抜歯した箇所の骨が必ず減少してしまいます。骨が減少してしまうと、失った歯を補うための治療の際にさまざまな不都合が生じることがあり、特にインプラント治療を希望される場合、インプラントの人工歯根を埋入するのに十分な骨の量を確保できない可能性が高くなります。

そのため当院では、抜歯直後に骨の減少を防ぐための対処として、抜歯窩温存療法(ソケットプリザベーション)をおすすめしております。ソケットプリザベーションとは歯を抜くのと同時に、抜歯した穴に人工の骨を足すことで少しでも骨が吸収しにくくなるような治療です。

ソケットプリザベーションを行えば、抜歯後すぐにインプラントなどの治療を行えない場合でも、骨の減少やそれに伴う歯肉の萎縮を軽減することができます。ただしこの治療は、抜歯を行ってから期間が長く空いてしまっている場合には適用できません。

>>抜歯窩温存療法(ソケットプリザベーション)について

まとめ:歯がグラグラしている場合はすぐにご相談ください

このページでは、歯がグラグラする主な原因や、原因に応じた治療方法についてご説明しました。

歯がグラグラする原因は一般的に歯周病によるものだと言われることが多いですが、それ以外にも二次カリエスによる被せ物の問題や、歯根破折、歯の根の膿によるものなどがあります。二次カリエスの場合は軽度であれば虫歯治療を行い歯を保存することが可能ですが、それ以外の理由で歯がグラグラしている場合、歯の保存を行うのは難しいことが多いです。

歯を残すことが難しい場合は、インプラントや部分入れ歯、インプラントオーバーデンチャーといった治療をお勧めしております。また当院では抜歯を行う際に抜歯窩温存療法(ソケットプリザベーション)を行うことで、抜歯後の治療の際の患者様のご負担を軽減し、よりよい治療を行えるよう取り組んでおります。

兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックでは、歯を残すための根管治療や、歯を失ってしまった後のインプラント治療、入れ歯治療、インプラントオーバーデンチャーによる治療を行っております。歯がグラグラ動いている、他院で抜歯を宣告されてしまったという方は、抜歯に至る前にまずは一度当院までご相談ください。

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