明石でインプラント治療|痛みと不安の少ない治療のいぬきデンタルクリニック

インプラントとセラミック・ジルコニアの違い、寿命、それぞれの特徴を解説

『インプラントとセラミックはどっちがいいんでしょうか?』
『インプラント治療とセラミック治療の違いを教えて欲しい』
『インプラントもセラミックで出来ているって本当?』

何らかの理由で歯を失ってしまったケースでは、失った歯を補うための治療を行います。失った歯を補うための治療として、当院ではインプラント治療をお勧めすることが多いです。

患者様の中にはインプラント治療とセラミック治療の違いがわからず、セラミック治療をご希望される方もおられます。しかし実際のところ、インプラント治療とセラミック治療では、適応となるケースが全く異なります。

そこでこのページでは、兵庫県明石市で数多くのインプラント治療を手掛けてきた当院が、インプラントやセラミックの基礎的な知識やそれぞれの違い、適応となるケース、またセラミックについてよくある疑問にお答えいたします。

兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックでは、痛みと腫れの少ないインプラント治療に取り組んでおります。インプラントに興味はあるけれど、痛みへの恐怖感で一歩踏み出せない、他院で抜歯を宣告されてインプラント治療で信頼できる医院を探している、という方はぜひ一度当院のインプラント個別無料相談にお越しください。

インプラントの不安が解決!

インプラントとセラミックの違い

まずはインプラントとセラミックの違いについてご説明させていただきます。インプラント治療とセラミック治療は、適応となるケースが全く異なる治療です。

患者様ご自身が治療に対する基本的な知識を持つことは、お口の健康を維持するためにもとても大切なことです。ぜひこの機会に、インプラント治療とセラミック治療の違いについて、理解を深めていただければ幸いです。

インプラントとは

インプラントは本来、人工の素材や部品を体内に埋め込むことを表す英語です。歯科以外においては、心臓に問題を抱えた方が使用するペースメーカーや、美容整形におけるシリコンなども、英語ではインプラントという言葉を使います。

歯科におけるインプラントは、歯(歯根)を失った箇所に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着することで、歯を失った部分に歯を作る治療法を指します。より厳密に言うと、『人工歯根』が『インプラント体(フィクスチャー)』と呼ばれ、インプラント体を使用した被せ物や入れ歯などを作製し、失った歯を補う治療法を『インプラント治療』と呼びます。

インプラント治療の最大の特徴は、失われた歯根を人工歯根によって補うことができる点です。歯(歯根)を失った際に選択される治療としては、主に『インプラント』『入れ歯』『ブリッジ』の3つが挙げられますが、歯根を補うことができる治療はインプラントだけです。

インプラントの特徴は人工歯根と歯槽骨がオッセオインテグレーションと呼ばれる強固な結合をするため、他の治療法と比較して、しっかりと噛むことができ、噛む力を人工歯根が支えるため、周囲の歯に負担をかけにくいといった特徴があります。

セラミックとは

セラミックとは

セラミックとは本来、陶材など素材を表す言葉です。一般的にセラミックという素材は、身近なところだと、湯呑みやお皿などの食器や、ボウル型の洗面台などに使用されています。また、人工のダイヤモンドであるジルコニアもセラミックの一つの種類です。

歯科におけるセラミックは、歯の詰め物や被せ物の素材として使用されています。

歯の詰め物や被せ物の種類としては、『セラミック』『レジン(歯科用プラスチック)』『金銀パラジウム合金(銀歯)』『金合金(金歯)』が主に用いられます。

レジンや金銀パラジウム合金は保険診療で主に使用されますが、セラミックや金合金は保険適用外となる素材のため、自費診療で使用されます。そのためセラミックは患者様の費用負担が大きくなりますが、審美性に優れる点や。経年劣化しにくい点、金属アレルギーを起こさない点などのメリットがあります。

また、一般的に詰め物や被せ物に使用されることが多いE-maxと呼ばれるセラミックは非常に固く、以前はセラミックというと割れる壊れるといったイメージがありましたが、今ではほとんどそのようなこともありません。

私の私見ですが、金属と比較してセラミックの大きな利点としては歯との接着力の違いです。セラミックは非常に歯と強力に接着するため、以前とはことなり、歯を削る量を最小限に抑えた治療も可能になってきています。

このため、お体により良い治療を行うためにはセラミックが適しているケースが多くなります。

セラミック治療とは

セラミック治療とは

主に虫歯などを理由に歯の一部を失ってしまった場合に、セラミックの詰め物や被せ物を用いて治療することを、一般的にセラミック治療と呼びます。

セラミック治療では、歯のごく一部を失った場合にはセラミックの詰め物(インレー)を用いて穴を埋めたり、歯を大きく削らなければいけないようなケースではセラミックの被せ物(クラウン)を用いて治療を行います。

セラミック治療とインプラント治療の大きな違いとして、歯根の有無が挙げられます。インプラント治療では歯根を失った箇所に人工歯根を埋入して治療を行うのに対して、セラミック治療は歯根が残っていない場合は治療が行えません。

つまり、ご自身の天然の歯を残せるようなケースではセラミック治療が適応、ご自身の天然の歯を残せないケースではインプラント治療が適応となります。

セラミック治療をはじめとした歯根が残っている場合に適応となる、いわゆる『差し歯』の治療とインプラント治療の違いについて知りたい方は、こちらのページをご確認ください。

>>インプラントと差し歯の違い

インプラントの構造について

インプラントの構造について

一般的なインプラントは、上図で示すような、『フィクスチャー(人工歯根)』『アバットメント』『上部構造(人工歯)』の3つのパーツによって構成されています。

インプラントの人工歯根とアバットメントは、主に『チタン』と呼ばれる素材で作られています。チタンは生体親和性の高い素材であり、ペースメーカーや人工関節などにも使用される材料で、体内に安心して埋入できる素材です。

チタンは金属ではありますが、生体親和性が高く金属アレルギーを起こす可能性がほとんどありません。また、強度が高く丈夫なこと、耐蝕性が高いこと(錆びにくい)、耐磁性が高いこと(磁力を帯びにくいこと)などから、現代のインプラント治療の人工歯根・アバットメントにおける第一選択肢となっています。

また上図とは異なり、人工歯根とアバットメントが一体となった、2つのパーツで構成されているインプラントも以前はよく使用されていました。ただこのような2ピースタイプのインプラントは上部構造に問題が起こった場合やアバットメントが取り外せないため適応が狭まるため、現在ではほとんど使用されなくなっています。現在では基本的なインプラントの形態は3つのパーツによって構成されるような上図のような3ピースタイプのインプラントが使用されます。

続いて、インプラントの人工歯についてですが、実はインプラントの人工歯にはセラミックを使用する場合が多くなっています。

インプラントの上部構造(人工歯)にもセラミックが使用されています

歯根が残っている天然歯にセラミックの被せ物をするのと同じように、インプラントの人工歯根の上部構造には、ほとんどの場合セラミックの人工歯が使用されます。

『セラミックの人工歯』といっても、さまざまな種類があります。インプラントを埋入する位置(奥歯なのか前歯なのか)や、審美性の観点、患者様のご希望や費用の観点から、使用する材料を選択していきます。

一般的にインプラント治療で使用する人工歯の材料は、以下の5種類が多いです。

  1. ①オールセラミック
  2. ②ジルコニア
  3. ③ジルコニアセラミック
  4. ④ハイブリッドセラミック
  5. ⑤メタルボンド

以下でそれぞれの人工歯の材料について、より詳しくご説明します。

①オールセラミック

オールセラミックはその名前の通り、すべてがセラミック(E-maxなどの2ケイ酸リチウムと言われる材料)で作られている人工歯です。セラミックは、艶やかで透明感がある素材のため、天然歯との馴染みがよい見た目を再現することができます。

さらにセラミック(2ケイ酸リチウム)は材料自体の種類が非常に多く、患者様の天然歯の色と比較し、適切なものを選ぶことで、見た目にはインプラント治療をしているとわからないほど、自然な歯の色になります。

またセラミックは経年劣化しにくい素材のため、長期間使用しても見た目の劣化などがほとんどなく、アレルギーの心配もない材料という利点もあります。

ただしインプラントの人工歯に使用する場合、オールセラミックは強度がジルコニアと比較すると劣る部分があります。そのため噛み合わせが強い方は、強い力がかかって割れてしまう可能性があります。

当院では基本的にはインプラントの被せ物の場合はあまり使用しない材料です。

②ジルコニア

ジルコニアは、セラミックの中でも最も硬い「ジルコニア」と呼ばれる素材を使用した人工歯です。ジルコニアは人工ダイヤモンドと呼ばれるほど丈夫で、耐久性に優れた素材です。

ジルコニアは真っ白な陶器のような見た目で、2ケイ酸リチウムなどのセラミック材料と比較すると透明感が劣ります。適切な色調やジルコニアの種類の選択を行わなければ、透明感のない被せ物になってしまいます。このため当院では前歯をジルコニアで治療することは少なく、主に審美性が要求されることの少ない奥歯の治療に使用しています。

またジルコニアは強度が非常に高く天然歯よりも硬いため、対合する天然歯が経年的に摩耗する可能性が上がるため、患者様の噛み合わせの強さなどに応じて使用の判断を行なっております。

③ジルコニアセラミック

ジルコニアセラミックとは、フレームに強度の高いジルコニアを使用し、表面にはセラミックを焼き付けた、二層構造の被せ物です。ジルコニアを使用しているため耐久力に優れ、奥歯の治療に使用して強い噛み合わせの力がかかっても、破折しにくい材料になります。

また表面にセラミックを焼き付けているため、透明感のある審美的な見た目を実現することができ、前歯の治療などにも適しています。ジルコニアよりも強度の低いセラミックで表面を覆うため、対合する天然歯が摩耗するリスクが少ない利点もあります。このためさまざまなケースで使用することができる、優れた人工歯です。

④ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、保険診療で使用されることが多い、レジンという歯科用プラスチックをセラミックに混ぜ合わせた素材です。レジンを使用することで、他の人工歯と比較して、費用を抑えやすいというメリットがあります。

ただしレジンは経年劣化しやすい素材であり、使用を続ける中で徐々に色調が黄色くなるというデメリットがあります。またレジンはセラミックよりも強度がない素材のため、ハイブリッドセラミックは強度が低く、摩擦によってすり減ってしまったり、破折する可能性も高い材料です。さらに、レジンはセラミックと比較すると汚れがつきやすいというデメリットもあります。

費用を抑えるというメリットはある材料ですが、長期間の材料の安定性がなく、当院では仮歯の材料以外、基本的に使用することはありません。

⑤メタルボンド

メタルボンドは、金属のフレームの表面にセラミックを焼き付けて覆った、金属製の被せ物です。表面をセラミックで覆っているため、経年劣化によって審美性が低下することはほとんどありません。ただし内側が金属のため、透明感は少し劣る見た目になります。

内側が金属で出来ているため、強度が高く壊れにくいという特徴があり、奥歯でも問題なく使用することが出来ます。

ただしメタルボンドは金属製のため、金属アレルギーのリスクや、金属部が透けて見えることで歯茎が黒く見える可能性があります。

メタルボンドは強度などに優れますが、金属を使用することのデメリットも多いため、当院では強くお勧めする機会は少ない人工歯です。

インプラントの人工歯に使用するセラミックの寿命は?

インプラントの人工歯に使用するセラミックの寿命は?

インプラントの人工歯に使用するセラミックとしては、上述したオールセラミックやオールジルコニア、ジルコニアセラミックを使用するのが一般的です。これらのセラミック素材は適切な箇所に適切な素材の人工歯を使用し、精密な噛み合わせの調整を行うことで、非常に長持ちすることで知られています。

しかし人工歯は永久に持つわけではなく、寿命が存在します。セラミックの人工歯の寿命は一般的に10年〜20年ほどだと考えられています。ただしこの数字はあくまでも目安であり、定期的なメンテナンスや噛み合わせの調整などを行うことによって、20年以上使用できるケースもあれば、噛み合わせの問題やメンテナンスを怠ったことにより、数年で破損してしまう場合もあります。

インプラントの人工歯をより長持ちさせたいのであれば、歯科医院の所定のメンテナンスを欠かさず受診していただくのがよいでしょう。

インプラントやセラミックはMRI・CTに影響を及ぼす?

インプラントやセラミックはMRI・CTに影響を及ぼす?

MRI検査やCT検査を受ける際には、金属を身につけてはいけないと聞いたことのある方は多いと思います。金属を身につけてはいけないのであれば、インプラント治療をした後にMRI検査やCT検査を受けられないのではないかと、不安になりますよね。

結論から言えば、インプラントをしていてもMRI検査やCT検査を受けることは可能です。

MRI検査で問題になるのは、磁性がある金属を身につけている場合です。磁性がある金属を身につけたまま検査を受けると検査画像が乱れてしまったり、金属が引き寄せられる、金属が発熱するといったトラブルが起きる可能性があります。

インプラントの人工歯根に使用されるチタンは、金属ではありますが磁性がほとんどないため、MRI検査を受けても問題ありません。

また、人工歯に使用されるセラミックやジルコニアも非金属のため、MRI検査でトラブルが起きることはありません。人工歯がメタルボンドの場合も、メタルボンドに使用される金属はほとんど磁性がないため、MRI検査でトラブルが起きることはほぼないでしょう。

CT検査についても同様で、インプラント治療を行ったことが原因で受けられなくなることはないので、ご安心ください。

ただし例外的に、磁石を使用する『インプラントオーバーデンチャー』の治療を行っている場合は、MRI検査やCT検査を行う前に、かかりつけの歯科医にご相談いただく必要がありますのでご注意ください。

>>インプラントオーバーデンチャーについて

まとめ:『インプラント治療』と『セラミック治療』は別物です

まとめ:『インプラント治療』と『セラミック治療』は別物です

このページでは『インプラント治療』『セラミック』『セラミック治療』それぞれの言葉の意味や違い、またインプラント治療で使用されるセラミックの人工歯についてご紹介しました。

インプラント治療とセラミック治療の大きな違いは、人工歯根の有無になります。インプラントは歯根を失った箇所に人工歯根を埋入して人工歯を装着するのに対し、セラミック治療では天然の歯根が残った歯に対してセラミックの被せ物や詰め物を装着して治療を行います。

セラミックという素材は、インプラントの人工歯にも使用されています。セラミックの人工歯には、オールセラミックやオールジルコニア、ジルコニアセラミックなどさまざまな種類があり、歯列のどの位置にインプラントを埋入するのか、審美性は要求されるのか、といったさまざまな要件に応じて、適切な種類のセラミックの人工歯を使用します。

兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックでは、痛みと腫れの少ないインプラント治療に取り組んでおります。インプラントに興味はあるけれど、痛みへの恐怖感で一歩踏み出せない、他院で抜歯を宣告されてインプラント治療で信頼できる医院を探している、という方はぜひ一度当院のインプラント個別無料相談にお越しください。

インプラントの不安が解決!

監修者情報

歯科医師(院長) 井貫 幸一

  • 2013年 東北大学歯学部卒業 歯科医師免許取得
  • 2022年 いぬきデンタルクリニック 開業

患者さまの生涯にわたりお口の健康を維持し、笑顔あふれる生活をサポートできればと考えております。
お口のことでお悩みの方もそうでない方も是非一度お気軽にご相談ください。

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